性とからだの奥の院

タントリカ アビラティの日々あれこれ

性と死から生まれること

タントラの修行をしている人をタントリカといいます。

タントラは、8〜10世紀ごろに栄えたインドの古い瞑想・修行体系です。
度忘れ去られましたが、Oshoが発掘・アレンジして現代に伝えられています。

さて、わたしは心理学や医学では生きる苦しみに解決策が見つからずタントラにたどりつきました。
苦しみの大元は、子供時代の体験です。

子供時代、精神疾患を患った父が無理矢理に母と性行為をしようとする布団に同衾させられていました。
具体的なことは覚えていませんが、当時のことはあるイメージとして記憶しています。
暗く深い海の底で、父親が手を伸ばして、引き上げてくれる誰かを求めているというものです。

後に父は自死しますが、振り返ると死の境目で生につながるために性を求めていたのでしょう。

タントラは、セックスを肯定し、死を祝います。
世間では忌み避けられるものに光を当て、スペースを作ります。
その在り方こそが、苦しみが根本的な解決に至るタントラの秘密です。